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フィンランド式残酷ショッピング・ツアー

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タイトルからしてもうアレだね。


僕の名前は、スタース。ロシア人なんだけど、今日は母さんと2人でバスツアーに参加してる。

せっかくの旅行だ、買ったばかりのスマホで、一部始終を撮影しておこうと思う。

母さんは、あれから様子がヘンだ。ふさぎ込んでしまったというか、イライラして僕に当たったり、行動や発言にいちいち突っかかってくる。僕だって、もう子供じゃないんだよ。

道中、何度も険悪になった。ひどかったのは、僕が母さんからもらったお金で、ビールを飲んだのがバレたとき(というより、「食べ物を買った」とウソをついたことに怒ってた)。

「近寄らないで」「話しかけないで」と邪険にされるけど、知らない土地で、単独行動をするわけにもいかない。

しばらくバスに乗って、とあるショッピングモールについた。そのモールはこのツアーの貸し切りで、自由に買い物を楽しんでいいんだって。

なんだよ。僕と思い出を作るための旅じゃなかったのか。ただのショッピングツアーだったのかよ。

僕は母さんにダマされた気がして、頭に来た。

母さんも、ずっとダンマリで、空気は最悪。なんでこんなことになったんだろ…父さんが生きていれば…。

ん?なんだこの床、濡れてるじゃん…

…ってこれ、もしかして…血⁉

なんだよ…何が起こったんだよ…。

ツアー客が一人また一人と襲われて…喰われてる…。

とにかく、逃げないと…。そして、母さんを守らないと…!





なんだかこう書くと、どっかで聞いたことのあるワードや設定だらけな感じがしますね。

POV。ワケあり親子。イザコザ。ショッピングモール。んで事件。

ホラーやゾンビ映画で使い古された素材のオンパレードですが、
この『フィンランド式残酷ショッピング・ツアー』は一筋縄ではいかない作品でした。

というか、完全にダメだろって感じのぶっ飛び方で、ある意味記憶に残ってしまう問題作ですな。

70分くらいしかないコンパクトな作品ですが、前半30分はまじでどーでもいい親子の喧嘩ばかり。

たぶんですよ、たぶんですけど母は、父の死から(死因は明かされず)気を病んでしまい、平常心を保てずにいる。

で、スタースにはまじめでいい子に育ってほしいと願い、少し過保護ともとれる縛りつけ方をしている。

それは摩擦が起きるだろって感じですよね。年頃の男の子なんだから。ってか、年頃の男の子が母と二人でバスツアーって、よく来たよね。

ま、そんな感じのことが会話から察せられるわけですが、これが冗長で退屈。

しかも、POVでブレもひどいので、確実に鑑賞モチベーションを削がれます。

で、ツアー客が次々ヤラれ始めてからは、少しだけ、ほんとに少しだけわくわくするのですが、

フライパンでタコ殴りしたにしては異常すぎる出血の量とか、
傷の描写がかわいすぎるとか、
閉じ込められたはずのモールからわりと簡単に出られちゃうとことか、

とにかく雑&雑で、HPをさらに削がれます。

で、なんといっても問題なのが、ツアー客が襲われる理由。

((ここから、ネタバレです))

襲っていたのは、フィンランド人。

フィンランド人はどうやら、夏至祭の日、外国人を食べるという風習があるらしい。

めちゃくちゃだな!

んで、喰われるのを防ぐ方法は、ただひとつ。

日没を待つか、フィンランド人を逆に喰う。そうすれば喰われることはない。
その代わり、他のフィンランド人を同じ体質になってしまう。

いや、めちゃくちゃだな!

その事実をご丁寧に長々と説明された後、スタースと母は、一人の少女に出会います。(ジャケの子)

んで、まあ例によってその子もフィンランド人だったわけで、母に襲いかかってきます。

そして、もみ合いの末、暗転。

次の瞬間、POVではなくなり、途方に暮れるスタースと母の姿。

傍らには、少女の死体。

少女は腕がもげていて、母に喰われたのだとわかります。

んで、THE END。

おい。無茶苦茶すぎるぞ。

コンプラ大丈夫なのか?

僕がフィンランド人で、隣の国の人がこんな映画作ってたら、まじで怒り狂うと思うんですよ。

フィンランド人って、どんだけ心広いんだ。神なのか。

なんて思っていたら、なんとこの映画、ロシアとフィンランドの共同制作らしい。

てか、だったら余計にすげえよ。フィンランド人。

笑えないユーモアにもほどがあると思うんですが、許しちゃうんですね。

僕は地理と歴史がからきしなもんで、ロシアとフィンランドの関係とか全く無知だったんですが、調べてみると
領土問題で実際にイザコザがあったのですね。

しかもこの映画は、劇中でお互いを揶揄することで(ロシア人の描き方もたいがいヒドい)
全部笑いに変えちゃおうぜ、というコメディ路線で作られたんだそう。

正直、コメディとしては全く笑えませんが、そんな話を聞くとますますフィンランドって寛大だよなって思います。

あと、「これを観て、フィンランドに怖くて行けなくなった」というレビューを見つけたんですけど、
なんか、スゴイなーって思いました。

はじめはボケなのかなと思ったんですが、こういった意見が複数見つかったので、
そう感じる方もいらっしゃるんだなーと。

だってそれ、このトンデモ設定を完全に信じちゃってるってことですもんね。

いろんなとらえ方があるのが映画の面白いところではありますが、
私はこの映画でフィンランドへの印象すごくアップしましたよ。

まぁ、それだけ…です。
映画としては、地雷!!(最後にはっきり言ってスマン)
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.01 2019 ホラー(B級) comment0 trackback0

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Author:ギターいぬ
ホラー・香港・B級映画好きの気弱なギター弾き。


ただの感想なので詳しくは書かない時もあり。ネタバレしてる時もあり。
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